古筆
こひつ
名詞
標準
old writing
文例 · 用例
」「我邦|彼邦の古筆、名画の類でもあるか。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
さいしょは約束の年季が明けないのに、夜逃げ同様屋敷を脱け出したのが怪しからぬという言い掛りでしたが、近頃はお袖に預けた古筆の茶掛け一|軸と、彫三島の松の葉の香盒が紛失したから、それを返すかお袖を引渡すかという強談になりました。
— 駕籠の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
古筆の軸物とか、三島の香盒とかは、いずれ屑屋か何かで捜してお返しいたします。
— 駕籠の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
とした主膳がそれを確める遑もなく、第二の肉太の拓本の方の裏を返して見ると、同じように墨のかきいれ――「等慈寺碑拓本、顔師古筆」 委細わからずに、まずこの細字の記入が、重大なる手がかりを与えたかの如く、主膳を狂喜させました。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
私は父親に、古筆氏が朝鮮のものだと鑑定した、数個の陶器を見せたが、彼もそれ等をそうであると認めた。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
先生の古筆氏は、私がこの芸術を習う最初の外国人だという。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
彼は古筆氏はいいといい、また柏木氏への手紙をくれた。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
図752は私の茶の湯の先生、古筆氏を写生したものである。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
作例 · 標準
書道家は平安時代の古筆を熱心に研究し、その流麗な文字の運びを再現しようと試みた。
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鑑定士がルーペを取り出し、掛け軸に書かれた古筆の真贋を慎重に見極めている。
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百人一首の古い写本には、素人目にも美しい古筆が記されていて溜息が出る。
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ウィキペディア
古筆(こひつ)とは、平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた和様の名筆をさしていう。時にはもっと範囲を狭くしてその名筆中でも特に「かな書」をさす。単に古代の筆跡という意味ではない。 また、僧による名筆は墨跡と呼ばれ区別される。
出典: 古筆 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0