易断
えきだん
名詞
標準
divination
文例 · 用例
それから、良人に叱られるやら、私は私で泣くやらで、変な事になりましたが、子供の云った事が気になりますので、良人が出勤した後で、私は易断所へまいりました。
— 田中貢太郎 『母の変死』 青空文庫
そこでは、「決して間違いはありませんよ、此の卦は動いておりますから、生きております」 と言われましたが、そんなことでは安心ができませんから、又三四軒の易断所へまいりましたが、どこでも皆同じような卦でしたから、稍安心して家へ帰りました。
— 田中貢太郎 『母の変死』 青空文庫
明治四十年比、独り判断の出来るハート形の軽い板へ、三つ足の後の二本へ陶製の円い物を附け、前足は鉛筆で、いろいろな問を筆答する仕組の物が現われたが、この比もまたその流行を見るのは、的中率の高いのと、意識的な易断トランプに優るところがあるためであろう。
— 田中貢太郎 『狐狗狸の話』 青空文庫
通り越して、ひょいと向うを見ると、はしなくも目にうつったのは、「易断」と丸提灯に染めぬいた大道易者のささやかな屋台です。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
由良はこういう狂人になる素質の人物が易断をするのは、常人よりもよく適中するにちがいないと思ったので、あなたの易学は多分自分は常人よりも正確なように思うと云うと、紳士は喜ばしそうに勢い込んでまた易の話をし始めた。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫
今日は珍らしく遍路が立ち高島易断売が来た。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
さうかと思ふと易断に非常な興味を有つてゐる。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
左内の専門は人相であったが、左伝次の専門は易断であった。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
作例 · 標準
「今年の運勢はどうですか」と、商店街の隅にある古い易断所に足を踏み入れた。
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易断の結果を鵜呑みにするわけではないが、旅の指針にするのは面白い。
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祖父は毎朝、易断によってその日の行動を決めるのが習慣だった。
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