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薄のろ

うすのろ
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
3 けれども君、僕がこんな甘ったれた古くさい薄のろの悩みを続けているうちにも、世界の風車はクルクルと眼にとまらぬ早さでまわっていたのだ。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
お前なんかは薄のろの馬鹿だから、日本は勝つとでも思っているんだろう。
太宰治 貨幣 青空文庫
魯とは鈍とか遅鈍のことで、キビキビした敏捷な人で無く、おっとりと薄のろい人だった。
幸田露伴 一貫章義(現代訳) 青空文庫
「どこでしたかね」 自分ながら薄のろい声で彼はこう尋ねねばならなかった。
有島武郎 星座 青空文庫
正ちゃんは十二歳で、病身だけに、少し薄のろの方であった。
岩野泡鳴 耽溺 青空文庫
おげんは二つちがいの今年十八で、色のすぐれて白い、ここらでは先ず眼につくような美しい眼鼻立ちを具えながら、どことなく薄のろいようにも見えるおとなしい娘であることを、毎日一緒に連れ立って来た澹山は知っていた。
旅絵師 半七捕物帳 青空文庫
江戸の巾着切りは手妻があざやかだから、薄のろい毛唐人なんぞに判るものですか」 二人はそこらの休み茶屋へはいって、茶を飲みながらおとといの噂を訊くと、ここらの人達は皆よく知っていた。
菊人形の昔 半七捕物帳 青空文庫
馬のように気どらないで、薄のろなところが愛嬌があっていい、脚の運びが遅いのも、小児や老人の乗ものとして、恰好でこそあれ、少しも非難すべきいわれはない。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
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