青眼
せいがん
名詞
標準
文例 · 用例
赤青眼鏡を二組みも持っていらっしゃるわ、夜も電燈でしょう。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫
如何に苦しく醜い現実でも青眼に直視せよと言うのである。
— ――歪んだポーズ 『時代色』 青空文庫
わたしはかの女の情熱の熾烈に煩いを感じ、一方、女王蜂のような威力に惧れて、わたしは無意識のうちにかの女の青眼に向けて来るものを右に左にまた八方へ外らすことに骨を折ったらしい。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
開いて構えたは、こぶし上段、――すいとその手が中段に下がったかと思うと、位もぴたり、一刀流か神伝流か、中段青眼に位をつけた無手の構えには、うの毛でついたほどのすきもないのです。
— やまがら美人影絵 『右門捕物帖』 青空文庫
当時兄の措置を喜ばなかった五百が、平生|青眼を以て貞白を見なかったことは、想像するに余がある。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
しかしおちゃらはこのにやけ男を、青眼を以て視るだろうか。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
いでや新身の切れ味見せて、逆縁の引導渡し呉れむと陣太刀長やかに抜き放ち、青眼に構へて足法乱さず、切尖するどく詰め寄り来る。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
津留木署長は青眼鏡の賊の捜索を担任している戸塚警部に全力を挙げるべく命じた。
— 夢野久作 『黒白ストーリー』 青空文庫