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飛空

ひくう
名詞
1
標準
文例 · 用例
“……思うに、この奇怪なる皿の如きものは、火星人の飛空機らしく、わが隊に追跡を受けつつある火星人を見て、この火星人らを救う遑もなく、あわてて彼らを置去りにしたまま逃走せるものの如し” この報告が間違っていることは、読者諸君はすでに御承知であろう。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
まさか、その火星の飛空機の中に、同僚の第四斥候隊と、風間、木曾の両少年が乗っていようとは、夢にも知らぬことなのだから――。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
“……このヒイラギ山のがけより舞上れる飛空機を見て、彼ら火星人たちの驚愕狼狽ぶりは一方ならず、追跡せるわれわれも思わず苦笑せるほどなり” そうかも知れない。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
“かくして火星人らが狼狽なすところを知らざる中に、飛空機は一刻も休みなく、上昇をつづけつつあり、遂に、大空高く消え去せたり……”「ああ……」 幕僚は、辻艇長の顔を一寸ぬすみ見て、溜息をついた。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
“仲間の飛空機に飛び去られ、月世界上に置去りを食った火星人らは、全く元気を失いて、遂に全員十匹はわが隊に降伏せり、なお愕ろくべきことには、彼等は明瞭なる日本語を話すことを発見せり、わが隊はこれより彼らを連行し、直ちに帰艇せんとす、終り” これで、第五斥候隊からの報告は終った。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
「ふーん、飛空機に置いてきぼりを食った彼らは、遂にネを上げたと見えるな、どんな彼らが来るか見ものだわい」 辻中佐は幕僚を見かえって、いった。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
――それでは第一、第二、第三の各斥候隊に帰艇を命じましょうか」「うむ、そうしてくれ、それから飛空機上の第四斥候隊とはまだ連絡がとれるか」「はッ。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫
わが隊はこの奇怪なる飛空機に乗りて、一路火星に向いつつあるものの如し。
海野十三 大宇宙遠征隊 青空文庫