知情
ちじょう
名詞
標準
文例 · 用例
知情意のおのおのから肉体的の諸能力に至るまで、実に平凡に、しかし実に伸び伸びと発達した見事さである。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
知情意は当を得た分類かも知れぬが、三つの作用が各独立して、他と交渉なく働いているものではありません。
— 夏目漱石 『文芸の哲学的基礎』 青空文庫
心の作用はどんなに立入って細かい点に至っても、これを全体として見るとやはり知情意の三つを含んでいる場合が多い。
— 夏目漱石 『文芸の哲学的基礎』 青空文庫
(い)我の作用を知情意に区別することは前に述べた通りで、この知の働きを主にして物の関係を明かにするものは哲学者もしくは科学者だと申しました。
— 夏目漱石 『文芸の哲学的基礎』 青空文庫
甲田は女の知情意の發達は、大抵|彼處邊が程度だらうと思つてゐる。
— 石川啄木 『葉書』 青空文庫
故郷の感じを初めて監獄で本当に知ったように、僕の知情意はこの獄中生活の間に初めて本当に発達した。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
我々の知る所は知情意の作用であって、心其者でない。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
この時にはまだ主客の対立なく、知情意の分離なく、単に独立自全の純活動あるのみである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫