来君
らいくん
名詞
標準
文例 · 用例
芒塚 去来君が手もまじるなるべし花薄・けさはおわかれの卵をすゝる・トンネルをぬけるより塚があつた(去来芒塚)・もう転ぶまい道のたんぽゝ同宿は遍路坊さん、声よくて程がない、近所の不良老婦人が寄つてきて騒ぎ□□声色身振をする、何しろ八里は十分に歩いたのだら、労れた/\睡い/\。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
とに角断りますよ」「そんなに否なら強ひてと迄は云ひませんが、さう二三時間のうちに、特別の理由もないのに豹変しちや、将来君の信用にかゝはる」「かゝはつても構はないです」「そんな事はない筈です、人間に信用程大切なものはありませんよ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
以来君と旅行するのは御免だ」「なあに構わんさ」「君は構わなくってもこっちは大いに構うんだよ。
— 夏目漱石 『二百十日』 青空文庫
とにかく断わりますよ」「そんなに否なら強いてとまでは云いませんが、そう二三時間のうちに、特別の理由もないのに豹変しちゃ、将来君の信用にかかわる」「かかわっても構わないです」「そんな事はないはずです、人間に信用ほど大切なものはありませんよ。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
蘭軒が詩の一には「酔歩重来君許否、観蓮時節趁馨香」の句もある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
こつちへ来たまへ、五|来君。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
煽てるわけぢやないが、親父以来君の心境は、フツキレてゐるよ……」「フツキレるツて、如何いふわけだ。
— 牧野信一 『「悪」の同意語』 青空文庫
だから僕は斯う思ふんだ――元来君は欝いでばかり居る人ぢや無い。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫