手八丁
てはっちょう
名詞形容動詞
標準
eloquence
文例 · 用例
手八丁口八丁の、ても天晴れなる若者が、あの字づくしで名乗ったからは、いの字づくしで、答えてくれよう。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
ひどい不具でありながら微塵もひねくれていないばかりか、非常な配下思いの親方で、常人さえ舌を巻く程口八丁手八丁、それにどこへでも当って砕けるといった性分だとO君は讃嘆していた。
— 金史良 『親方コブセ』 青空文庫
新吉原の土手八丁、そこを二人の若い男女が、手を引き合って走っていた。
— 国枝史郎 『柳営秘録かつえ蔵』 青空文庫
土手八丁をぶらりぶらりと行尽して、山谷堀の彼方から吹いて来る朝寒の川風に懐手したわが肌の移香に酔いながら山の宿の方へと曲ったが、すると丁度その辺は去年の十月火災に罹った堺町葺屋町の替地になった処とて、ここに新しい芝居町は早くも七分通普請を終えた有様である。
— 永井荷風 『散柳窓夕栄』 青空文庫
この「土手」は勿論日本堤、土手八丁の意味、古川柳に「土手で逢ひどこへ/\と手をひろげ」「土手で逢ひ今は何をか包む可き」その「土手で逢ひ」である。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
番頭六兵衛を乗せた雨夜の駕が、土手八丁で小夜衣の幽霊に悩まされるところまで汗だくでやって、「浜田一家へ、小夜衣亡魂祟りをいたします、蛤吸物の一席は、ヘイまた明晩申し上げます」 とピョコリと落語家らしく頭を上げたとき、さっき高座へ上がったときよりも烈しい拍手が浴びせられた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
それで、栄一は一層伝道心を増して、月曜日の晩には必ず中山手八丁目のニツケル商会の沖人夫合宿舎に伝道に行つた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
私、腹が立ちましたから、揺振ってやりましたわ」 と中川夫人は口八丁手八丁である。
— 佐々木邦 『髪の毛』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は手八丁で、どんな相手とも渡り合える。
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彼のプレゼンは手八丁で、聴衆を引きつけた。
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手八丁の商談術で、彼は次々と契約を勝ち取った。
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