足摺り
あしずり
名詞
標準
文例 · 用例
引きとめることもできず、足摺りしたいほどに薫は思い、人が何と思うともはばかる気はなくなっていた。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
こうと知ったらば、さっき無理にも取押えるのであったものをと、松島さんは足摺りをして悔みましたが、今更どうにもならないのです。
— 岡本綺堂 『鰻に呪われた男』 青空文庫
彼はなにか言おうとするように見せかけて、玉藻のそばへひと足摺り寄ると同時に、手に持っている太刀を颯とひらめかせると、刃は空を切って玉藻の姿は忽ち消えた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
」 慷慨家の金子は、翼なき身を口惜しむように、足摺りしながら叫んだ。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
そうして自分にこの書物を貸してくれればいいと、足摺りをして立っていた。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
台察児 (足摺りして)ええい!
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
娘は、また足摺りをする。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
やはり、後ろへ向って、こっそり足摺りをしていたのが、やや小刻みに、二足ほど引く。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫