滞船
たいせん
名詞
標準
文例 · 用例
滞船の灯りが黒い岸辺に光つて居た。
— 牧野信一 『白明』 青空文庫
滞船の灯が、蒼白い霧の底でヒラヒラと点つてゐた。
— 牧野信一 『妄想患者』 青空文庫
私もかく滞船していては京都へ上るのも遅れる。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
私は前にもいった如く、父の看病に京都へ行った時既にこの瘧に経験があるので、そこで自分で治す事も出来ようと思って、ちょうど備後の鞆の津に滞船した時、自分で陸へ上って薬屋で幾那塩を買った、この港は例の保命酒の本場であるから、彼方此方に土蔵造りの家屋も見えて、かなり富んでいるように思われた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
海上の清風はメキシコ滞船中の積累を一掃し去りて、気色蘇するがごとし。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
滞船中、船から陸へ架けてあるあの細長い板の橋をアイビと言っている。
— 山之口貘 『ダルマ船日記』 青空文庫
その外に滞船料というのがある。
— 山之口貘 『ダルマ船日記』 青空文庫
續而去夏墨夷赤狄東西に滯船し、志士哈嗹島、無人島、八丈島之事必を論ずるの策問之有。
— 松浦武四郎 『他計甚※(竹島)雜誌』 青空文庫