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手杵

てきね
名詞
1
標準
文例 · 用例
洗い清めた白米を或る時間水に浸し、それが柔かくなったのを見測らって小さな臼に入れて、手杵すなわち竪の杵で搗き砕くのである。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
一たび石臼の目立ての村に入り込む時代がくると、是が彼らに調法がられ、手杵が純乎たる兎の持物になってしまった事情も想像するに余りがある。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
独り突如として起こった不幸の場合のみならず、予て定まっている祭典祝賀のすべての日にも、元は是に先だって臼の仕事があり、その臼はすべて手杵であった(碾磑の輸入はかなり古いけれども、その用途は薬品香料のごとき、微細なものに限られていたようである)。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
すなわち三人の女性が是に参与したので、臼に伴なう古来の民謡はいずれもこの手杵の操作をその間拍子に用いている。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
女性が日本の手杵で穀粉をはたいている間は、いかに糯米が糊分の多い穀物であろうとも、是を搗きつぶして今のような餅にすることはできない。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
東北では手杵すなわち女の使う竪の杵を、今でもキゲまたはキギと謂っている。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
従うてまた手杵と舂女とはまったく閑になったのである。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫
在来の手杵と異なる点は、搗くかわりにまわすことで労力がはるかに軽くなった。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫