赤黄
せきこう
名詞
標準
文例 · 用例
廿七日、辛亥、霽、寅剋大地震、今朝日に光陰無し、其色赤黄なり。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
それぞれちがった色硝子の障子で天然の色を三通りに濾し分け、別々に撮った三つの写真版を赤黄青の三色で重ね刷りにするという趣向であって、絵具の調合などが巧みにゆけば相応に天然に近い色が出来る。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
先ず細かい粉のよく揃った澱粉を青赤黄の三色に染め分け、これを適当な割合で丁寧に混合する。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
赤黄の色についても同様である。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
碧緑赤黄の色で誘うのか知らん。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
かけて干したシャツの袖に山査子の赤黄ろい実の色がこすりついたまま畳まれるようなこともあった。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
暁の空に負けて赤黄いろく萎びかけたシャンデリヤの下で小田島が帳場の男に、イベットが確に泊って居るかどうかを尋ね合せて居ると、二三組の男女が玄関から入って来た。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
一筋の木目も無いばさばさした淡黄色いくぬぎの切り口には、わずかに汗の様な、うるおいが滲んで居るばかりであったけれど、ところどころに交る女松の木地などには、たらたらと赤黄色い脂が流れて居るのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫