年嵩
としかさ
名詞-の形容詞名詞
標準
senior
文例 · 用例
主人は夫婦とも北海道産まれで、病気で奥の八畳に寝ている主婦の方が、五つ六つも年嵩の、四十六七にもなったらしく、髪も六分通りは白く、顔もうじゃじゃけていたけれど、笑い顔に優しみがにじみ、言葉は東京弁そっくりで、この稼業の人にしては、お品がよかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
坊主の娘だという一番|年嵩の、顔は恐いが新内は名取で、歌沢と常磐津も自慢の福太郎が、そういう時きっと呼ばれて、三味線を弾くのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
彼は苦労した年嵩の男性の威を力み出すようにして「お入りなさい。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
其中に年嵩な、上品なのがお守をして六つばかりの女の兒が着附萬端姫樣といはれる格で一人居た。
— 泉鏡花 『迷子』 青空文庫
しつかりしろ、しつかりしろ」 その中で年嵩らしいのが「でもまあ無事でよかつた。
— 山村暮鳥 『ちるちる・みちる』 青空文庫
しかも浅次郎はその身より十ばかりも年嵩なる艶婦に契を籠めしが、ほど経て余りにその妬深きが厭わしく、否|寧しろその非常なる執心の恐ろしさに、おぞ毛を振いて、当時予が家に潜めるをや。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
なにしろ、これは内密にして置いて、なんとかして彼のお鷹を探し出すよりほかはないと、年嵩の伊四郎がまず云い出した。
— 鷹のゆくえ 『半七捕物帳』 青空文庫
「どうしたもんだえ、白粉附けんだんべかとまあ」年嵩が笑つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
メンバーの中で最も年嵩の彼女が、自然な流れでグループのリーダーシップを執るようになった。
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年嵩の者としての責任を感じ、ミスをして落ち込む後輩たちを飲みに誘って励ました。
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「年嵩の意見は貴重だが、若手の柔軟な発想も取り入れるべきだ」と部長が会議で言った。
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