封内
ほうない
名詞
標準
文例 · 用例
「福山の町医馬屋原|玄益なるもの、享保廿一年神農の像を彫刻し、封内の医師五十人と相はかり再建し侍り。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
国が盛んに、人気の和らいでいるところでは、必ずその封内の神社仏閣を大切にし、樹木が鬱蒼としている。
— 白骨の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
我もまた信義を以てこの変替無き恩義に答え奉り、貴国の封内をして静謐に、庶民をして安全ならしめんと欲す。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
その余別幅に録する品々は、我が封内に盛んに行わるる学術の依りて致す処なり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
元禄六年の二月十八日に、白石在の某家でたしかに病没したのだが、それから十何年ののち、或る商人が京都に旅行して、途中で白石翁を見たという話も伝わっていたから、かりに海尊であったとしても理窟だけは合うのである(以上『東藩野乗』下巻および『封内風土記』四)。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
岩代河沼郡|片門村の支村|軽沢が、越後街道を挟んで十三戸山下に住し、寛文中まで別村であったこと(新編会津風土記)、陸前|加美郡小野田村の軽井沢が、七百|米内外の二つの山の間にあって羽前との境山に近く、旧藩時代に番所を置かれたこと(仙台封内風土記)などを考え合わすべきである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
八幡太郎の軍士おのおの矢を投じて川の神を祭りしに、その矢石に化したりという口碑がある(封内風土記)。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
○百樹曰、余仕に在し時同藩の文学関先生の話に、 君侯封内の丹波笹山山に天然に磨の状したる石をつみあげて柱のやうなるを並て絶壁をなし、満山此石ありとかたられき。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫