辞世の句
じせいのく
表現名詞
標準
farewell poem
文例 · 用例
その笑談の一つの材料として芭蕉のこの辞世の句が選ばれたことを思い出す。
— 寺田寅彦 『思い出草』 青空文庫
芥川氏は香以の辞世の句をわたくしに告げた。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
しかし真の辞世の句は「梅が香やちよつと出直す垣隣」だそうである。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
その辞世の句は、上五文字をわすれましたが「猿の眼に沁む秋の風」というのだったそうで、父はまた考えていました。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
」榛軒辞世の句である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」――事によるとこの時、このとりとめのない視線の中には、三四日前に彼自身が、その辞世の句に詠じた通り、茫々とした枯野の暮色が、一痕の月の光もなく、夢のやうに漂つてでもゐたのかも知れない。
— 芥川龍之介 『枯野抄』 青空文庫
現にかうして口をしめしてゐる自分にしても、三四日前までは、師匠に辞世の句がないのを気にかけてゐた。
— 芥川龍之介 『枯野抄』 青空文庫
故に芭蕉の将に死せんとして門人その辞世の句を問ふや、芭蕉答へて曰く昨日の発句は今日の辞世、けふの発句は明日の辞世、吾生涯いひ捨てし句は一句として辞世ならざるはなし。
— 正岡子規 『古池の句の弁』 青空文庫
作例 · 標準
多くの文豪が、人生の終わりに臨んで、感慨深い辞世の句を詠んだ。
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祖父は病床で、「人生とは儚いものだ」という辞世の句を残した。
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時代劇では、切腹する武士が静かに辞世の句を唱えるシーンがよく描かれる。
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