汚れ水
よごれみず
名詞
標準
文例 · 用例
丁度、彼女は二階の縁側の拭き掃除が終って、汚れ水の入ったバケツを提げて立ったまゝ屋根ごしに近所の大きな屋敷で樹を植え換えているのを見入っているところだった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
ホオラこれを遣ろうなどと言うて仕舞桶の汚れ水を引っ冠せたりする事も御座います。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
Kが汚れ水の入ったバケツをもち去り、きれいな水を運んできて、今度は教室の塵を掃き出し始めたとき、およそ十二歳ばかりの少年が長椅子から立ってやってきて、Kの手にさわって、この大さわぎのなかで何のことやらまったくわからぬことをいうのだった。
— DAS SCHLOSS 『城』 青空文庫