山廻り
やまめぐり
名詞
標準
文例 · 用例
彼等はそれをお山廻りといふのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
現在でも、春秋二季に訪れる山廻りの役人が現れると「狼」と「山猫」は、森林の一番奥の洞窟にかくれて、二日でも三日でも、其処に泊つてゐるとのことであつた。
— ミツキイのジヨンニイ 『山男と男装の美女』 青空文庫
尻端折つてたゝずむは、これより山廻りせむとする也。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
裏山廻りせば、間にあはざらむと。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
路、本社の左に出でて、山廻りはこゝに終れり。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
丹波山あたりからでも来たらしい二人連れの男が荐りに石楠を掘っていたが、三人を山廻りのお役人様とでも思ったのかいやに丁寧な挨拶をした。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
朝の御山廻りを済した連中であろう、室堂と地獄谷との間を蟻のように往来しているのに気が付く。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
此人々は恐らく最後の山廻り役であったろうと思う。
— 木暮理太郎 『黒部川を遡る』 青空文庫