貴藩
きはん
名詞
標準
文例 · 用例
かゝる不届の狼藉者を、かほどの大勢にて御見送り賜はる、貴藩の御政道の明らかなる事、まことに感服に堪へたりと云ふ可し。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
貴藩の手において、このチョビ安の両親をさがし出してはくださらぬか」六「同じ伊賀なれば、さだめし、チョビ安の両親を知る者も、ないとはかぎらぬ。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
而して木戸は、長藩の最初からの勤王並に奉勅の始末を縷々弁じ、是非貴藩にも連合せられたいと迫った。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
その際は是非とも貴藩と提携せねばならぬから、それまでは暫く隠忍して恭順を表せられたいというような意味であって、これは今も世間に知れていないだろうが、私は後年その鈴木より直接に聞いた所である。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
若其儀も遅延被成候時ハ、最早乗組一同貴藩之御手ニ倒レ申より外無之候。
— 慶応三年五月中下旬頃 高柳楠之助あて 『手紙』 青空文庫
去年貴藩において外国軍艦を砲撃されたことも、薩州の英艦撃退のことも知っておる!
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
失敬かも知れんが、敢て申せば、貴藩の去年から今年来のやり口、引いては単独での数回の打払い願い上書の如き、それだ!
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
そ、それでは貴藩はどうだ?
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫