帯林
おびりん
名詞
標準
文例 · 用例
鬱蒼たる熱帯林や渺茫たる南太平洋の眺望をもつ斯うした土地に、自分の力で一つ一つ生活の礎石を築いて行くのは、スティヴンスンにとって、子供の時の箱庭遊に似た純粋な歓びであった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
)其等の快楽の中で、私は、「熱帯林の静寂の中で唯一人斧を揮う」この伐木作業を、高い位置に置くものだ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
――それはどこにでも見られるしずかな熱帯林の姿であった。
— 海野十三 『ふしぎ国探検』 青空文庫
御承知のように日本は、北は北緯五十度三十分の千島の果てから、南は二十二度の臺灣にわたる細長い島國で、地理上臺灣の南部は帶林』二、「暖帶林」三、『温帶林』四、『寒帶林』の四つになります。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫
(イ)帶林にはひるものは、臺灣の平均一千五百尺以下の平地、琉球本島の南半分、小笠原群島、新領土のマーシャル、カロリン、マリアナ列島等、一年中の平均温度攝氏二十一度以上の土地です。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫
樹林には榕樹、赤榕樹その他蒲葵やたこのきといつたものが盛んに育つて空をおほうてゐますが、中でも榕樹はこの帶の代表的なものですから、※帶林のことを榕樹帶ともいひます。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫
熱帶林(ひるぎ林)(ロ)暖帶林(又は、帶といふほどかし、しひ等の常緑濶葉樹がおもにそだち、海岸の潮風の強い砂地には、よくくろまつが生え、南部にはくすのきが多く生えて暖國的な氣分をたゞよはせてゐます。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫
今日、ひのき、すぎ等の林をこの帶の中に見るのは、人が移し植ゑたもので、もと/\ひのき、すぎ等は温帶林に生育してゐたものです。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫