伯父御
おじご
名詞
標準
uncle
文例 · 用例
縁日あるきの若人たち、愼まずばあるべからず、と唐の伯父御が申さるゝ。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
あの娘は阿米といいましてちょうど十八になりますが、親なしで、昨年の春まで麹町十五丁目辺で、旦那様、榎のお医者といって評判の漢方の先生、それが伯父御に当ります、その邸で世話になって育ちましたそうでございます。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
伯父御の方はどのみち足手まといさえなくなれば可いのでございますよ、売れば五両にもなる箪笥だってお米につけないですむことですから、二ツ返事で呑込みました。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
幸福と親御の処へなりまた伯父御叔母御の処へなり、帰るような気になったら、私に辞儀も挨拶もいらねえからさっさと帰りねえ、お前が知ってるという蓬薬橋は、広場を抜けると大きな松の木と柳の木が川ぶちにある、その間から斜向に向うに見えらあ、可いかい。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫
「千之丞殿の伯父御は先殿様の追腹を切られたとかいいますが、それはほんとうのことですか」と、澹山は思い出したように訊いた。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
それならおふくろと親類から説きつけて、ということになって、高之進さまが、伯父御の宗左衛門と、おふくろに当たってみたところが、このふたり、欲の皮が突っ張ってるんだ。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
来る早々こんなことをやっちゃって、鈴木の伯父御には何とも申訳けがないもんだから、つい愚図愚図してしまって」と、若々しい顔にも、暗いくもりを見せていた。
— 宮嶋資夫 『恨なき殺人』 青空文庫
「鈴木の伯父御に迷惑をかけちゃ済まないと思ったし、三田の兄貴のことも気になって、逃げる気にもならなかったんでした」と、松田は覚悟したように言った。
— 宮嶋資夫 『恨なき殺人』 青空文庫
作例 · 標準
例句