捩じ曲げる
ねじまげる
動詞
標準
文例 · 用例
呉は、左の腕を捩じ曲げるように、顎の下に、も一方の手で抱き上げ、額にいっぱい小皺をよせてはいってきた。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
しかしながら、狼犬が狂い立った場合に、その鎖を絶ち格子を捩じ曲げることは困難でないと断定された。
— 谷崎潤一郎 『日本に於けるクリップン事件』 青空文庫
それにしても、その典麗な顔をネジ曲げるような、不安とも懊悩とも付かぬ、不思議な表情の往来するのは何うしたことでしょう。
— 野村胡堂 『死の予告』 青空文庫
応答えははきはきして、ちょっと中性女にも見えますが、笑うとき口へ手を当てゝ長身を屈めて捻じ曲げるときなどにはとてもやさしい素振りが見えました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
彼らのひげ根は、水に洗われていよいよかぼそく白く、生きもののようにふるえ、しかも川筋をさえぎり捻じ曲げる力をもっていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫