交じる
まじる
動詞
標準
文例 · 用例
屑のような論文が百も出るうちには一つくらいは少しはろくなものも交じる確率があり、万人の研究者の中には半人くらいは世界的の学者を出すプロバビリティーがあるかも知れない。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
例えば李白の詩を見ても、一つの長詩の中に七言が続く中に五言が交じり、どうかすると、六言八言九言の交じることもある。
— 寺田寅彦 『短歌の詩形』 青空文庫
たとえば刑務所と工場の仕事場では音楽に交じる金鎚の音が繰り返され、両方の食堂では食器の触れ合うような音の簡単な旋律が繰り返される。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
いっそのこと、全部間違いばかりと事がらがきまればかえって楽であるが、困ったことには時にほんとうなことが交じるので全部捨てるわけにゆかないから始末が悪いのである。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
一犬は虚をほえなくても残る万犬の中にはうそ八百をほえるようなのもたくさんに交じるのであるが、それがみんな実として伝えられるのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
特定の団体や個人に生活を支えてもらえば、表現には支援者へのおもねりが交じる可能性が出てくる。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫
が、やがて我々の方を振り向いたとき、驚きと恐れの入り交じる声が私の口をついて出た。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
年月が過ぎ、黒い髪にも白髪が交じるも、それでもこの人の形をした猟犬は、生涯を賭けただひとつの目的に心を砕いて歩んでいく。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫