急角度
きゅうかくど
名詞
標準
steep angle
文例 · 用例
火口壁は四十度以上の急角度で、胸突八丁よりも峻嶮に、火口底までは直径約一千尺の深さで、頂上内院大火口よりも深いものである。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
一八九九年の探険でスウェン・ヘディンがタリム川の流路を追跡して行った時、川がある点から急角度で南東に曲がって、そうして砂漠の南のほうに湖水を作っているのを見いだし、それがプルジェワルスキーの見たのと同じものだとわかった。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
そうして彼女の心の態度はこのライトモチーフの現われるたびごとに急角度で転回する。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
ここの気分の急角度の転換もよくできている。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
富士の頂から海へ引いた急角度な傾斜の線はそこで見慣れない弾みを打って畸形な瘤をつけていた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
写真屋は倉持が結婚してからは、好運が急角度で自分の方に嚮きかえり、時節が到来したように思われ、大島の対の不断着のままの銀子を料亭の庭の松の蔭に立たせて、おもむろにシャッタアを切るのだったが、二階へあがって来ると、呑めもせぬ酒を注ぎ、厳かな表情で三々九度の型で、呑み干したり干させたりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
写真屋は倉持が結婚してからは、好運が急角度で自分の方に嚮きかえり、時節が到来したように思われ、大島の対の不断着のままの銀子を料亭の庭の松の蔭に立たせて、おもむろにシャッタアタア」]を切るのだったが、二階へあがって来ると、呑めもせぬ酒を注ぎ、厳かな表情で三々九度の型で、呑み干したり干させたりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
急角度に折れ曲った狭い鉄梯子から何度も何度も辷り落ちそうになってヤット地面の上に足が付くと、今来た道を逆に通って表へ出た。
— 夢野久作 『殺人迷路』 青空文庫
作例 · 標準
「わあ、この滑り台、上から見るとかなりの急角度だね!」
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離陸直後の旅客機が、青空に向かって急角度で上昇していく様子を展望デッキから眺めた。
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山道が急角度で曲がっており、対向車が来ないかヒヤヒヤしながらハンドルを握った。
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野球の試合で、外野手の頭上を越える急角度のフライが上がり、会場がどよめいた。
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