鋳込
いこみ
名詞
標準
文例 · 用例
ヘッヘッヘッ」と、吉武有と云う、鋳込まれたキャプスタン見たいな、あの船長奴、抜かしやがった。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
さりとて信仰なしに宗教の規範や形式に自身を鋳込むのも空々しかったし、何か学術の研究に没頭するというのも、柄にないことであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
火鉢に掛けた小さな鋳鍋の中にどろどろになった鉛を、粘土で造えた型へ鋳込んでいた。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫
彼は鋳鍋の柄を持って鋳込んだ弾は幾個あるだろうと思って、台の上にのせた鉛の鋳込んだ型に眼をやった。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫
鋳込んだ型は九個であった。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫
「ほう、見ているな」 備後はこう云って微笑しながら鋳鍋の鉛は出来たようであるから、それをまた一つの型の穴に鋳込んだ。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫
「これで、十だ、十あれば、大丈夫、これで、よし、よし」 備後は鋳鍋を台の端へのせて初めに鋳込んだ型の泥を落しはじめた。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫
そして、一つ二つ型から弾を出した後に、鍋の中を覗いて鉛が熔けたのを見ると、それを残りの型に鋳込んだ。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫