左斜め
ひだりななめ
名詞
標準
文例 · 用例
これは雑用に使う水で、浄水としては尾根山に沿うて流れる渓流を引いてあるのが左斜めより来るのが見えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
権四郎爺は、二間道路の路幅一っぱいに、右斜めに歩いては左斜めに歩き、左斜めに歩いては右斜めに歩き、蹌踉きながら蛇行した。
— 佐左木俊郎 『黒い地帯』 青空文庫
その機に乗じて平吾は黒馬を飛ばし、その新馬浪岡の左斜めから鬣に飛びつき、首に綱をかけた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
と、刀身が水の引くように、左斜めにス――ッと引かれた。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
お行の松は、湯川のおばあさんの茅屋からは左斜めの向側にあって、板小屋の不動堂とその後に寒竹の茂みのある幽邃な一区域になって、音無川が道路とへだてていた。
— 長谷川時雨 『チンコッきり』 青空文庫
横に長いそのテーブルの左斜め向こうには、現在の彼にとって進行中の仕事に関するファイルを収納した箱が六つならんでいた。
— 片岡義男 『道順は彼女に訊く』 青空文庫
その軍刀を左斜めに振りあげた。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫