白刃
はくじん異読 しらは
名詞
標準
drawn sword
文例 · 用例
大勢の踊手が密集した方陣形に整列して白刃を舞わし、音楽に合せて白刃と紙の采配とを打合わせる。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(1)』 青空文庫
しんとしてさびしい磯の退潮の痕が日に輝って、小さな波が水際をもてあそんでいるらしく長い線が白刃のように光っては消えている。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
兇徒あり、白刃を揮いて背後より渠を刺さんか、巡査はその呼吸の根の留まらんまでは、背後に人あるということに、思いいたることはなかるべし。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
ところでこの男がまた真剣|白刃取りを奉書の紙一枚で遣付けようという男だったから、これは怪しからん、模本贋物を御渡しになるとは、と真正面からこちらの理屈の木刀を揮って先方の毒悪の真剣と切結ぶような不利なことをする者ではなかった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
その家の窓からおかみが置き忘れたステッキを突きだすのを、取ろうとすると、スルスルと仕込みの白刃が現われる。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
超自然的スピードをもって白刃と人形とが場面に入り乱れて旋渦のごとく回転する。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
…… 亡くなった姉に、生命がけの情人が有って、火水の中でも添わねばならない、けれど、借金のために身抜けが出来ず――以前|盗人が居直って、白刃を胸へ突きつけた時、小夜着を被せて私を庇って、びくともしなかった姉さんが、義理に堰かれて逢うことさえ出来ない辛さに、私を抱いてほろほろ泣く。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
火の影ならず、血だらけの抜刀を提げた、半裸体の大漢が、途惑した幟の絵に似て、店頭へすっくと立つと、会釈も無く、持った白刃を取直して、切尖で、ずぶりとそこにあった林檎を突刺し、敵将の首を挙げたるごとく、ずい、と掲げて、風車でも廻す気か、肌につけた小児の上で、くるりくるりとかざして見せたが、「あはは。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
敵将が白刃を抜き放ち、兵士たちに突撃を命じた。
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夜の闇の中、月明かりに白刃が煌めいた。
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白刃が飛び交う激しい戦いが繰り広げられた。
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