屈木
屈木
名詞
標準
文例 · 用例
するとストーブを独占しながら新聞を読んでゐる屈木の姿がすぐ眼についた。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫
」と屈木は敏捷さうな顔を彼の方に対けながら、飲みかけの茶碗を持ち上げた。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫
」と屈木は得意さうに笑って、「君は相変らずだね。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫
屈木はチョッキから懐中時計を取出すと、「おっと、もう二時か、ぢゃまた遇はう。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫
彼は屈木の姿を見送ると、何故か不思議な気もした。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫
あの男も以前は彼以上に病態が昂進してゐて、今にも死にさうな姿を巷に晒してゐたが、屈木は血を喀きながらも酒を飲んだり女に戯れた。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫
気持一つで無理に無理を支へてゐる屈木の姿が、彼に何か物凄い発奮を強ひてゐるやうであった。
— 原民喜 『閑人』 青空文庫