篠笹
しのざさ
名詞
標準
bamboo grass
文例 · 用例
」「えゝ、しかし昨日は鞍掛でまるで一面の篠笹、とても這ふもよぢるもできませんでした。
— 宮沢賢治 『柳沢』 青空文庫
山清水がしとしとと湧く径が薬研の底のようで、両側の篠笹を跨いで通るなど、ものの小半道踏分けて参りますと、其処までが一峰で。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
窪地のむこうには薄く篠笹の生えた勾配の緩い岩山の腰があった。
— 田中貢太郎 『立山の亡者宿』 青空文庫
流れの向う岸は一帯に篠笹に横竹をあしらって生牆にしてあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そこには篠笹と萱とがガサ/\して、時には矢張今日のやうに雪がたまつて残つてゐることもあれば、夕日がさびしく葉末にさしわたつてゐることもあつた。
— 田山録弥 『百合子』 青空文庫
そこには小さな野菜畠、その下に低い篠笹の藪、その下には生洲らしい舟がかくれてゐて、その此方に鯉でも入つてゐるらしい大きな魚籃の川に浸けてあるのがそれと見えた。
— 田山録弥 『山間の旅舎』 青空文庫
十丈二十丈の高さの斷崖の頭の方は篠笹の原か茅の野になつて居り、その下は殆んど直角に切り落ちて露出した岩の壁です。
— 伊豆西海岸の湯 『樹木とその葉』 青空文庫
冬のことで、篠笹原はうすい緑の柔かなふくらみを持つて廣がつて居り、枯茅の野は鮮かな代赭色に染つてゐます。
— 伊豆西海岸の湯 『樹木とその葉』 青空文庫
作例 · 標準
山の斜面を覆い尽くす篠笹をかき分けながら、道なき道を進んでいく。
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篠笹の葉の擦れる音が、風に乗ってささやき声のように聞こえてくる。
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庭の境界に植えた篠笹が、目隠し代わりになってプライバシーを守ってくれる。
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