居抜き
いぬき
名詞
標準
going concern
文例 · 用例
忠一は医者廻りをしたり温泉場へ行ったりして、足腰は不自由のまゝ固まってしまったが、女は小料理屋の店を居抜きで人に売渡してしまって料理人と駈け落ちしてしまった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
隣家の支那人骨董商リイ・ハン・フウは、事実、値段によっては居抜きでホテルを買ってもいいと、価額の相談まで持ちかけて来たが、女将は、一言の下に拒絶した。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
あれを地面、家屋敷ぐるみ、そっくり居抜きでお引取りになって、御家来方と一緒にお住いでございます、と明瞭に答えてくれる。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
京浜国道に沿ったところに、小料理屋が居抜きのままで譲るという。
— 佐藤垢石 『烏惠壽毛』 青空文庫
話をして見ると、商品、竈、製造道具、配達小車、職人、小僧、女中、といっさいを居抜きのまま金七百円で譲ろうという。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
川田は開戦直前の十一月、エレベーター付五階建の「三笠」を、食器、家具一式、居抜きのままただの二千五百ドルでさらりと売りわたし、最後の竜田丸でさっさと日本へ帰ってきた。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
」 わたしはなるべく居抜きにして、根のあるものは動かさぬやうにしたかつた。
— 室生犀星 『故郷を辞す』 青空文庫
「白石屋半兵衛――こいつに間違いはねえ」「なるほど、それが赤井市兵衛の変名だったのかい」「三年前にこの町内へ来て、米、油問屋の古い暖簾を居抜きのまま買ったんだ、その代金が七百五十両」「なるほど」「武家出だそうで、商売は番頭任せ、五十五六のまだ達者な身体を持て扱って、好き放題に日を暮している。
— 百四十四夜 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
駅前の空き店舗は、居抜きで借りられるそうだ。
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居抜きで飲食店をオープンする計画を立てている。
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前の店の設備がそのまま使える居抜き物件は、初期費用を抑えられて助かる。
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