偽金
にせがね
名詞
標準
文例 · 用例
翌日になって任の家から下男をよこして、払った金はすっかり偽金であるから、つかまえて官にわたすといって来た。
— 蒲松齢 『珊瑚』 青空文庫
「何から申しましょう、――まず、あの下男の藤助の匿していた小判十枚は、みんな真物の未刻印小判に、素人が偽物の刻印をタガネで打った物でございますよ」「それは大変だ」 未刻印小判に、偽刻印を打つというのは、偽金を造ると同じことで、これは磔刑ものです。
— 竹光の殺人 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「何から申しませう、――先づ、あの下男の藤助の匿して居た小判十枚は、皆んな贋物の未刻印小判に、素人が僞物の刻印をタガネで打つた物でございますよ」「それは大變だ」 未刻印小判に、僞刻印を打つといふのは、僞金を造ると同じことで、これは磔刑ものです。
— 竹光の殺人 『錢形平次捕物控』 青空文庫
あつしがその僞金造りを捕へたら、どうなるでせう、親分」「大層な氣組だが、――まア諦める方が無事だらうよ。
— 二枚の小判 『錢形平次捕物控』 青空文庫
直助兄妹が極刑に處せられ、その相棒で、小判を贋造して居た飾り屋の安といふのも捕はれて後「今度はお前にもよく判るだらう、繪解きにも及ぶまい」 といふと、八五郎は、「僞金の方はそれでわかるとして、直助が染吉殺しの下手人と解つたのは?
— 二枚の小判 『錢形平次捕物控』 青空文庫
――染吉を殺したのは、極く懇意な男だ、勇太郎か直助の外にはない」「――」「お辰を囮に染吉を騙して僞金使ひの手先にしたが、段々うるさくなつて、變な樣子を見せたので、染吉は寢返る氣になつたんだらう。
— 二枚の小判 『錢形平次捕物控』 青空文庫