観性
かんせい
名詞
標準
文例 · 用例
また、これらの類似意味との比較によって、意味体験としての「いき」が、単に意味としての客観性を有するのみならず、趣味として価値判断の主体および客体となることが暗示されたと思う。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかも自然派等のレアリズムの文学では、浪漫派等を称して感傷的と言い、客観性が無いと言って非難する。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
この意味でいわれる哲学とは、哲学的精神に於ける究極のもの、即ち「主観性」について言われるのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
故に「哲学がない」と言うことは、主観性の掲げるイデヤがない、即ち本質上の詩がないという意味である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
要するに日本人は、客観性の一方にのみ徹底して、主観性をほとんど欠いてるところの、世界に珍らしい国民である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
日本人がいかに主観性を欠いているかは何よりもその言語が証明している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
元来西洋人は、極めて主観性の強い国民であり、日本人と正に対蹠的な地位に立ってる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
これに反して日本人は、本来主観性のない国民、客観性にのみ発育した人種であるから、すべて西洋から移植された文芸思潮は、日本に来て特別のものに変ってしまう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫