篤と
とくと
副詞
標準
carefully
文例 · 用例
篤と御相談くださるように、昨夜わざわざ戻してあげましたに、いま以て何の御相談もないというは、こちらの志を無にしたような致され方、それではわたくしもおめおめ引き取るわけにはまいりませぬ。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
これに就て厳重に詮議するより他はないが、何分にも生命危篤という重体であるから、手の着様が無い。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
………そして篤と考へて見るんだ。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
二月のはじめに御発熱があり、六日の夜から重態にならせられ、十日にはほとんど御危篤と拝せられましたが、その頃が峠で、それからは謂ばば薄紙をはがすやうにだんだんと御悩も軽くなつてまゐりました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
二月のはじめに御発熱があり、六日の夜から重態にならせられ、十日にはほとんど御|危篤と拝せられましたが、その頃が峠で、それからは謂わば薄紙をはがすようにだんだんと御悩も軽くなってまいりました。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
で、其の談話を聞き逸して居た間は、何をして居たかと篤と糾して見ると、或は自分の商賣の駈引を考へたり、或は明日の米代の才覺をして居たり、或は昨日の酒宴に侍した藝妓が振撒いた空世辭を愚にもつかず悦んだり何ぞして居たのであるといふ事を調べ出し得るであらう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
殉死は国家の御|制禁なる事、篤と承知候えども壮年の頃相役を討ちし某が死遅れ候|迄なれば、御|咎も無之かと存じ候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫
おせっかい屋のホームズさん、篤とお考えなさって、冗談も休み休み仰有って下さい」「彼の云うことは本当です」 カラザースは云った。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
作例 · 標準
「自分の人生について篤と考え直したほうがいい」と、先生から厳しい忠告を受けた。
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祖父は盆栽の枝ぶりを篤と眺め、ハサミを入れる場所をじっくりと見極めている。
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契約書の内容を篤と確認してからでないと、怖くて印鑑を押すことなんてできない。
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