無限小
むげんしょう
形容動詞名詞
標準
infinitesimal
文例 · 用例
翌晩、食膳を前にするとわたしはいつものやうに飲まうか止さうか、とそれは恰も哲学的な無限大と無限小の迷妄に囚はれて、凝つと坐禅を組んでゐると大田黒吉郎といふ名刺の人に訪ねられた。
— 牧野信一 『岬の春霞』 青空文庫
……暫く眼をつむつて考へてゐると、いつか徐ろに、それが、あんな騒ぎと、そんな囃子とに、恰も、火と水、無限大と無限小とが終ひに合して虚無の大調和ともなるべき茫漠たる彼方から次第に、近く遠く去来してゐる程の想ひを抱かせられる玄妙不思議な合致が感じられて来るのであつた。
— 牧野信一 『円卓子での話』 青空文庫
(印度經典の文學がいかに無限大、無限小の想像に富むかを見よ。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
又もしその度が無限小であるならば反発力は最小の空間と雖も充たすことは出来ない筈である。
— 戸坂潤 『エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説』 青空文庫
之に反して反発は、無限小の距離に於て(接触に於て)作用し、而も物体の充実がその性質であったから、反発の度は無限小の距離の三乗(之は物体の有つ次元である)に比例するであろう。
— 戸坂潤 『エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説』 青空文庫
故に加速度能率は無限小の速度しか含むことが出来ない。
— 戸坂潤 『エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説』 青空文庫
促動の瞬間に於ては反圧迫の如きも無限小でなければならない。
— 戸坂潤 『エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説』 青空文庫
故に如何なる物体も促動の瞬間に一挙にして全抵抗力を発揮するのではなくしてただ無限小の抵抗を与えるに過ぎない。
— 戸坂潤 『エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説』 青空文庫
作例 · 標準
微分積分学は、無限小の概念を基礎としている。
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物理学では、連続体を考える際に無限小の要素に分割することがよくある。
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彼の計算は無限小の誤差を含んでいたが、実用上は問題なかった。
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ウィキペディア
数学における無限小 は、測ることができないほど極めて小さい「もの」である。無限小に関して実証的に観察されることは、それらが定量的にいくら小さくなろうと、角度や傾きといったある種の性質はそのまま有効であることである。
出典: 無限小 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0