樗蒲
ちょほ
名詞
標準
文例 · 用例
然れども棊の果して尭の手に創造せられしや否やは明らかならず、猶博物志の老子の胡に入つて樗蒲を造り、説文の古は島曹博を作れりといふが如し、此を古伝説と云ふ可きのみ。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
「ヘイ」というよりほかはない、吉は素直にカシを抜いて、漕ぎ出しながら、 「あっしの樗蒲一がコケだったんです」と自語的に言って、チョイと片手で自分の頭を打つ真似をして笑った。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
実は過日家を出てから、もうとても今じゃあ真当の事ア遣てる間がねえから汝に算段させたんで、合百も遣りゃあ天骰子もやる、花も引きゃあ樗蒲一もやる、抜目なくチーハも買う富籤も買う。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
老君が靈寳度人妙經や北斗經などを張道陵に授けたなどと云はれるのは、老君に取つては、いゝ面の皮の端役を仰せつかつたもので、其昔徐甲といふ日傭取りに賃錢不拂をしたまゝ逃げ出したといふ噂を得たよりも迷惑のことであり、樗蒲一の先祖は老子だなぞと世本に記されたよりも有難くないことであらう。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
向でうまく言ひ抜けられる様な手段で、おれの顔を汚すのを抛つて置く、樗蒲一はない。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
向うでうまく言い抜けられるような手段で、おれの顔を汚すのを抛っておく、樗蒲一はない。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
「へ、人の嚊を張ったり樗蒲一張ったり、そうは張りきれねえやな。
— 小栗風葉 『世間師』 青空文庫
(三)雜戲とは樗蒲・雙陸・圍碁・將棊の類を指す。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
ウィキペディア
樗蒲(ちょぼ)は、中国古代のダイスゲーム・賭博で、後漢の頃から唐代まで遊ばれた。サイコロのかわりに平たい板を5枚投げて、その裏表によってすごろくのように駒を進めるゲームであったらしい。
出典: 樗蒲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0