揮毫
きごう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
writing (esp. commissioned calligraphy)
文例 · 用例
近頃某氏のために揮毫した野菜類の画帖を見ると、それには従来の絵に見るような奔放なところは少しもなくて全部が大人しい謹厳な描き方で一貫している、そして線描の落着いたしかも敏感な鋭さと没骨描法の豊潤な情熱的な温かみとが巧みに織り成されて、ここにも一種の美しい交響楽が出来ている。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
尤も、その球突塲が廢業したせゐもあるが、先生もこの頃は明治大|帝繪畫館の壁畫の御揮毫にお忙しくもあるらしい。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
猪口兵衛は古い丸瓦の中へ泥墨を磨り流して、忙しそうに渋団扇へ揮毫しながら、三畳一パイに並べていた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
又、松倉さんの処へ来いじゃなかろうな」 と口では言いながら猪口兵衛は、見向きもせずに揮毫し続けた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
これで胸がスウッとしたわい」 赤猪口兵衛は眉一つ動かさずに揮毫を続けていた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
やり切れないこの気持でいるのにわたしはちょうど向島の三囲稲荷に献額する現代江戸派の俳諧の揮毫を頼まれて、これを書き上げるのに式日まで四五日の期日を剰しているだけだ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
わたしはやり切れない気持を押えて揮毫を続けねばならない。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それでもわたしは、この額を書き上げたときこそ、わたしがこの世の終り、身の終り、その代りわたしがこの世で心から得たいと望んで来た唯一のものを得られるのだと心に言い聞かして揮毫に取りかかろうとした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
寺院の山門に掲げられた見事な扁額は、時の名僧が揮毫したものだという。
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「わあ、市長に揮毫してもらったんですか! 力強い筆致ですね」
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大会の優勝者には、高名な書道家がその場で揮毫した色紙が贈られた。
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新装開店した蕎麦屋の看板は、店主の友人が心を込めて揮毫したものだ。
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ウィキペディア
揮毫(きごう)とは、「毫 (筆)を揮 い」言葉や文章を書く事。
出典: 揮毫 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0