御節
おせち
名詞
標準
文例 · 用例
ほら、繩目を切ってつかわすわ」「よッ、要らぬ御節介致したなッ。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
うぬがうろうろと門前を徘徊致しているとの注進があったゆえ、邪魔の這入らぬうちに手ッ取り早く珠数屋を片付けようと、折角これまで運んだものを、要らざる御節介する奴じゃッ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
なかなか御節約でしょう?
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
そこは湿地のためか育ちがよくて、すくすくと伸びますので、御節供の檐に葺くといって、近所の人が貰いに来るのでした。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
粗衣粗食の御節約も結構だが、絶対に、消極策というものは、どんな飢饉の地でも適合しない。
— 吉川英治 『鬼』 青空文庫
オセチという語は年越の日の食事の名に残っているが、或いはまた餅を意味する地方もある。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
信州では嫁聟が実家へ遊びに行くことを、正月だけはセチニユクといっているが、埼玉県まで来ると親戚故旧が、年始に集まって、酒宴を催すのがすべてオセチであった。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫