旅舎
りょしゃ
名詞
標準
inn
文例 · 用例
我長塚に代りて眞玉手にしぬ杖つきて霧降の山こえなづむ少女こひしも滝を見て日光町の旅舎に帰る。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
が、そうすると、深山の小駅ですから、旅舎にも食料にも、乗客に対する設備が不足で、危険であるからとの事でありました。
— 泉鏡花 『雪霊続記』 青空文庫
湖水近くの東西に控えている二軒の大きな旅館と、公衆旅舎を廻って、安宅先生を尋ねてみましたが、そのどれにも先生はいませんでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
予(蒲松齢)は庚戌の歳、南に遊んで泝州に往き、雨にへだてられて旅舎に休んでいたが、そこに劉生子敬という者がある。
— 田中貢太郎 『蓮香』 青空文庫
八 一場の悲劇 その年の十二月大事発覚して、長崎の旅舎に捕われ、転じて大阪(中の島)の監獄に幽せらるるや、国事犯者として、普通の罪人よりも優待せられ、未決中は、伝告者即ち女監の頭領となりて、初犯者および未成年者を収容する監倉を司ることとなりぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
三方岡を囲らし、厚|硝子の大鏡をほうり出したような三角形の小湖水を中にして、寺あり学校あり、農家も多く旅舎もある。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
昭義の地方に旅寝して、ある夜ある駅に泊まって、まさに足をすすごうとしているところへ、※青の張という役人が数十人の供を連れて、おなじ旅舎へ乗り込んで来た。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
その館は、町端れの、時折り私が執筆の仕事等を携へて滞溜することのある海辺の旅舎だつた。
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫
作例 · 標準
街道沿いにぽつんと建つ古い旅舎で、雨風をしのぐために一晩だけお世話になった。
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そのひなびた旅舎は、気のいい女将さんと地元の山菜を使った素朴な料理が自慢だった。
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彼は全国各地の風情ある旅舎を渡り歩き、その建築様式をスケッチして回っている。
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