煙になる
けむりになる異読 けむになる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to go up in smoke
文例 · 用例
仕事をしてもどうせ煙になるんだから、しない方がましだろう。
— 織田作之助 『鬼』 青空文庫
それを見た源氏は目がくらむような悲しみを覚えて煙になる最後までも自分がついていたいという気になったのであるが、「あなた様はさっそく二条の院へお帰りなさいませ。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
死に別れた悲しみもしないでおおきなさい」 と入道は断言したのであるが、また、「私は煙になる前の夕べまで姫君のことを六時の勤行に混ぜて祈ることだろう。
— 松風 『源氏物語』 青空文庫
……吾輩は、君と若林が、あの階段を上って来る音を耳にすると同時に、ウイスキーの瓶と一緒にこの中に逃げ込んで、この灰の上にこうして新聞紙を敷いて楽々と胡座を掻いたまま、いつ何時でも煙になる覚悟で、葉巻を吹かし吹かし耳を澄ましていた訳だ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
「お前が死ぬのが早いか、俺が早いか、江戸も、黒船のために、煙になるって、評判じゃあねえか」「そうだってのう、じゃあ、もらって行くぜ」「達者で、行きな」「牧の野郎の、便りを頼むぜ」「いいとも――」 庄吉が、歩きかけると「道中で、ひょんな気を起しなさんな」 と、吉が、又注意した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
「秦野屋、どうやらあの火の手じゃ、おめえの店は一舐めになりそうだな」 と、日本左衛門が側へ寄ってささやくと、九兵衛は結んでいた口をニヤリと歪めて、「――とすると、千両ばかり煙になる勘定だが、楽に積んだ身代は、やッぱり、楽に灰になりゃアがる」「あはははは。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
作例 · 標準
長年の努力が、たった一度の失敗で煙になってしまった。
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莫大な投資をしたプロジェクトが、結局煙になってしまい誰もが落胆した。
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彼の夢は、ある日突然、泡のように煙になって消えてしまった。
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