超世
ちょうせ
名詞
標準
文例 · 用例
あら殊勝の超世の本願や。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
三界無安、猶如火宅、ただ念仏のみ超世の術じゃ。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
然し太史公の書いたものもあれば、又其の後のものにも劒侠などいふ者が出没して居るが、支那の劒侠は日本のに比すればどうも神仙的、且つは超世的で、其上之と云つた思想上の社会的の関係が薄い、系統がたしかで無い。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
宗教はいつも超人的超世間的の神秘的靈威的のものを背景とするのであるから、從つて超歴史的に自己の宗教の起因を基礎づけるのも常は内的からのみでなく、外的からも之を檢討して、そして其眞實を把握せねばならぬのである。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
超世的詩人をもって深く自ら任じ、常に万葉集を講じて、日本民族の思想感情における、正しき伝統を解得し継承し、よってもって現時の文明にいささか貢献するところあらんと期する身が、この醜態は情ない。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
超世的詩人を以て深く自ら任じ、常に萬葉集を講じて、日本民族の思想感情に於ける、正しき傳統を解得し繼承し、依て以て現時の文明に聊か貢献する處あらんと期する身が、此醜態は情ない。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
月支国王名は栴檀、この王、志気雄猛、勇健超世、討伐する所|摧靡せざるなし、すなわち四兵を厳にし、華氏城を攻めてこれを帰伏せしめ、すなわち九億金銭を索む。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
シーザーは、はるばる羅馬から彼女を見物に来て、この超世界的の女王の鼻の表現を見ると、そのまま黙って羅馬に帰ってしまったと伝えられております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫