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白縞

しろじま
名詞
1
標準
文例 · 用例
びっくりして見上げましたら、それは古い白縞の単物に、へんな簑のようなものを着た、顔の骨ばって赤い男で、向うも愕いたように亮二を見おろしていました。
宮沢賢治 祭の晩 青空文庫
黒んぼの子守がまっかな上着に紺青に白縞のはいった袴を着て二人の子供を遊ばせている。
寺田寅彦 旅日記から(明治四十二年) 青空文庫
八 翌日、午後一時ごろ、白縞の袴を着けて、借りて来た足駄を下げた清三と、なかばはげた、新紬の古ぼけた縞の羽織を着た父親とは、行田の町はずれをつれ立って歩いて行った。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
禿頭の父親が猫背になって歩いて行くのと、茶色の帽子に白縞の袴をつけた清三の姿とは、長い間野の道に見えていた。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
詰襟の服を着けた、白縞の袴に透綾の羽織を着たさまざまの教員連が、校庭から門の方へぞろぞろ出て行く。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
「そうか……」「今日一時頃、御免なさいと玄関に来た人があるですから、私が出て見ると、顔の丸い、絣の羽織を着た、白縞の袴を穿いた書生さんが居るじゃありませんか。
田山花袋 蒲団 青空文庫
その白縞の袴を着け、紺がすりの羽織を着た書生姿は、軽蔑の念と憎悪の念とをその胸に漲らしめた。
田山花袋 蒲団 青空文庫
」「だから拙者申したのじゃ」と、右門様の笑い声に引きつづき、総髪の大髻に髪を結い、黒の紋附きに白縞袴を穿いた、わたしの見知らないお侍様が凛々しい重みのある澄んだ声で、そう捕吏たちに云いました。
国枝史郎 犬神娘 青空文庫