かあ
かあ
名詞
標準
cawing (of a crow)
文例 · 用例
それかあらぬか彼はただ徒らに気を弱くされてゐた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
それかあらぬか、猫の瞳孔が紋むやうに、海は急劇に曇つて来て、今にも時化でもやつて来さうだ。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
それかあらぬか文士と呼ばれる人種の中にも、文学でも何でもない、といつて文学に全然関係がなくもないから、つまり文学の爪だの垢くらゐには関係のあることを何かと云々して、それで以て自身は文学のつもりでゐる人が少しはゐる。
— 中原中也 『非文学的文士』 青空文庫
別れる時その話のことで「明日かあさつては是非訪ねるから」と三田村自身云つたのだが未だに来ない。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
女 さうね、………だけど先づダンスする方が好かあないかしら。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
十一時頃、やっとお目ざめになり、新聞ないかあと言い、寝床に腹這いになりながら、ひとしきり朝刊の検閲をして、それから縁側に出て支那の煙草をくゆらす。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
」「またそんな渋いことかあ。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
夫が仰向いて長火鉢の上の柱時計をみながら飛び出した喉豆に掛けた声で「七時かあ」と云つた。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫