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貴妃

きひ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ところでその金屏風の絵が、極彩色の狩野の何某在銘で、玄宗皇帝が同じ榻子に、楊貴妃ともたれ合って、笛を吹いている処だから余程可笑しい。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
すなわち玄宗と楊貴妃で、銀瓶は可いけれども。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
で、金屏風の背後から謹んで座敷へ帰ったが、上段の室の客にはちと不釣合な形に、脇息を横倒しに枕して、ごろんとながくなると、瓶掛の火が、もみじを焚いたように赫と赤く、銀瓶の湯気が、すらすらと楊貴妃を霞ませる。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
この顔が――くどいようだが――楊貴妃の上へ押並んで振向いて、「二十だ……鼬だ……べべべべ、べい――」       四 ここに、第九師団|衛戍病院の白い分院がある。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
このごろ始終帝の御覧になるものは、玄宗皇帝と楊貴妃の恋を題材にした白楽天の長恨歌を、亭子院が絵にあそばして、伊勢や貫之に歌をお詠ませになった巻き物で、そのほか日本文学でも、支那のでも、愛人に別れた人の悲しみが歌われたものばかりを帝はお読みになった。
桐壺 源氏物語 青空文庫
これが唐の幻術師が他界の楊貴妃に逢って得て来た玉の簪であったらと、帝はかいないこともお思いになった。
桐壺 源氏物語 青空文庫
尋ね行くまぼろしもがなつてにても魂のありかをそこと知るべく 絵で見る楊貴妃はどんなに名手の描いたものでも、絵における表現は限りがあって、それほどのすぐれた顔も持っていない。
桐壺 源氏物語 青空文庫
玄宗と楊貴妃の七月七日の長生殿の誓いは実現されない空想であったが、五十六億七千万年後の弥勒菩薩出現の世までも変わらぬ誓いを源氏はしたのである。
夕顔 源氏物語 青空文庫
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貴妃(きひ)は、かつての中国における皇帝の妃嬪の封号の一つである。通例では皇帝の側室の中で、高位の者に与えられた。宮廷における地位の高さとしては、親王の正室である親王妃に相当する。また、朝鮮半島やベトナムにおいても用いられた。

出典: 貴妃 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0