織り子
おりこ
名詞
標準
weaver
文例 · 用例
かの地の優秀な織り子が本物の技術を復活させた。
— THE MASTER CRIMINAL 『悪の帝王』 青空文庫
その年が暮れて明けると間もなく菊枝は昼のうちだけこの家の機場へ織り子に出ることになった。
— 不断草 『日本婦道記』 青空文庫
市左衛門は笑って、「見るよりは骨のおれる仕事ですから」とはじめはあやぶんでいたが、菊枝のけんめいなようすと、眼にみえるほどの覚えのたしかさにだんだんと心を惹かれ、あらためて腕のよい織り子につけて、本筋の仕事を教えて呉れるようになった。
— 不断草 『日本婦道記』 青空文庫
この溝の水はたぶん、小金井の水道から引いたものらしく、よく澄んでいて、青草の間を、さも心地よさそうに流れて、おりおりこぼこぼと鳴っては小鳥が来て翼をひたし、喉を湿おすのを待っているらしい。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
『それでは遺言どおりこの百円はお前に渡すから確かに受け取っておくれ』と叔父の出す手をお絹は押しやって『叔父さんわたしは確かに受け取りました吉さんへはわたしからお礼をいいます、どうかそれで吉さんの後を立派に弔うてください、あらためてわたしからお頼みしますから。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
前にも断わっておいたとおりこのような比較対照は厳密な意味では本来無理であるのに、それにもかかわらずそれをあえてしたのは、これによって連句というものをなんらか新しい光のもとに見直し、それによって未来の連句への予想と暗示とを求めるための手段としてであった。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
」 ブドリは、言われたとおりこわして来ました。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
地主にはふたりの息子がありましたが、ふたりとも、ものすごくおりこうで、その半分でもたくさんなくらいでした。
— ――むかしばなしの再話―― 『のろまのハンス』 青空文庫