かける
かける
動詞
標準
文例 · 用例
「おとうさん、わたしすこし用がありますから錦町までいってきます」 そういって芳輔は立ちかける。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
少しずつ貰った小使銭位では、毎日いたずら半分にかける「ハガ」の黐を買うのに足らない。
— 伊藤左千夫 『井戸』 青空文庫
是れも実は堂々と書きたかったのだけれどそんなこと云うている間にかけなくなってしまうからできるだけかけるだけかこうと思う。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
「おまえ泊れるかい」 母は猶念を押して「おまえが泊ると極ればお母さんは出かける、えいだっペねい」と云った。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
「お母さんは行ってもえい」 自分がそういうと、母はいろいろ頼むと云う様な事を云って立ちかける。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
自分も声を掛けなかった、三人も菓子とも思わなかったか、やがてばたばた足音がするから顔を出してみると、奈々子があとになって三人が手を振ってかける後ろ姿が目にとまった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
民子が跡から菅笠を被って出ると、母が笑声で呼びかける。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
小田巻草千日草|天竺牡丹と各々手にとり別けて出かける。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫