苔蘚
たいせん
名詞
標準
文例 · 用例
高さ三尺七八寸苔蘚厚重して銘かつてよめず。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
雨の日には、梢から雨滴れがボタボタ落ちて、苔蘚の生えた坊主の頭顱のような墓石は泣くように見られた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
要垣の緑葉に囲れた墓があるかと思ふと、深い苔蘚に封じられた墓が現はれて来た。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
私の家にあるやつは、銀世界の古物で、もう余程わるくなつてはゐるけれども、それでも苔蘚などはかなりに多く、剣戟のやうな枝に一面に花をつけて碧空に聳えてゐる形はちよつと奇観である。
— 田山録弥 『樹木と空飛ぶ鳥』 青空文庫
それから又苔蘚蟲類にも發光するのが五六種、※類、蛭類等にも發光するのがゐるといふ。
— 神田左京 『光る生物』 青空文庫