那様
那様
名詞
標準
文例 · 用例
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
それでは旦那様、ちょっと食後の御散歩は、いかがでしょう。
— ――新曲聊斎志異―― 『竹青』 青空文庫
」私は、旦那様のようにちゃんと座蒲団に坐って、腕組みしている。
— 太宰治 『秋風記』 青空文庫
」と鞠は落ちつき、「かねてあの青崎百右衛門殿は、いいとしをしながらお嬢様に懸想して、うるさく縁組を申し入れ、お嬢様は、あのような鷲鼻のお嫁になるくらいなら死んだほうがいいとおっしゃるし、それで、旦那様も、――」「そうか、それで事情が、はっきりわかった。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
旦那様は、こんな時には家にいぬものだと言われて、これさいわい、すたこらここへ逃げて来ました。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
松やは、旦那様にも奥様にも申し上げませぬ。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
そして「旦那様、どうぞ、御からだを御大事に」と云った。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
村人は時々「旦那様の遊戯部屋」の「実験室」についてゴルドンに質問し“That ain't much good, is it?”などと云った。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫