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唯でさえ

ただでさえ
副詞
1
標準
even at the best of times
文例 · 用例
すると、唯でさえチンマリとしたお筆の身体が、一際小さく見えて、はては奇絶な盆石か、無細工な木の根人形としか思われなくなってしまうのだった。
小栗虫太郎 絶景万国博覧会 青空文庫
そのうちに、人々が大勢で海の上を探し廻ったが、唯でさえ、おぼろな春の宵である。
第九巻 現代語訳 平家物語 青空文庫
唯でさえ秋はうら悲しいというのに、旅の空で、心細い境遇のうちに秋を迎える平家の人々の心は、一層わびしさにさいなまれるのであった。
第十巻 現代語訳 平家物語 青空文庫
唯でさえ住みなれぬ場所はいろいろと心苦労の多いところへ、世を忍ぶ身はひとしおで、その日その日をやっとの思いで過している有様であった。
第二巻 現代語訳 平家物語 青空文庫
ところで悪いことには、悪いことが重なるもので、唯でさえ衰弱している中宮に、またしても物の怪がとりついたのである。
第三巻 現代語訳 平家物語 青空文庫
唯でさえ、今朝からの出来事で気の転倒していた信業だが、法皇の仰せを有難くうけ給わると、早速、そのへんの垣根を壊して薪を作り、釜に水をくみ入れて、即製の行水をつくった。
第三巻 現代語訳 平家物語 青空文庫
何しろ彼の目撃したものは唯でさえ異常な場面である。
谷崎潤一郎 武州公秘話 青空文庫
京都はただでさえ美しい都であった。
織田作之助 大阪の憂鬱 青空文庫
作例 · 標準
唯でさえ忙しい時期なのに、急な出張が入ってしまった。
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彼女は唯でさえ色白なのに、病気でさらに青白く見えた。
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唯でさえ狭い部屋が、大量の荷物で足の踏み場もなくなった。
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唯でさえ(ただでさえ) — 幻辞.com