行かず後家
いかずごけ
名詞
標準
old maid
文例 · 用例
里方の志津野家が少し学問系統の家であったのと、三十幾つまで「行かず後家」の境遇にあったのとのためだろう、浄瑠璃とか、草双紙とか、軍談とかいうような物には、大ぶん聞きかじりで通じていた。
— 堺利彦 『私の母』 青空文庫
それは背の高い不格好な、臆病でおとなしい三十五の行かず後家で、姉の奴隷みたいな境遇に甘んじて、夜昼となく働きつめながら、姉の前ではちりちりして、うち打擲さえも受けている、馬鹿といっていいくらいな女だった。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は一生を行かず後家で通し、亡き両親に代わって幼い弟妹たちを立派に育て上げた。
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「いい年をして行かず後家でいるなんて」と親戚に陰口を叩かれるのが、彼女にとって何よりの苦痛だった。
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自由奔放に生きる彼女を見ていると、行かず後家という古い言葉で型に嵌めることの無意味さを実感する。
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家名を重んじる旧家において、長女が行かず後家で実家に残ることは、ある種の不名誉と見なされていた時代があった。
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