朝霞
あさがすみ異読 ちょうか
名詞頻度ランク #37079 · 青空 116 例
標準
morning glow
文例 · 用例
クラブの建物はいつか覗いてみた朝霞村のなどに比べるとかなり謙遜な木造平家で、どこかの田舎の学校の運動場にでもありそうなインテリ気分のものである。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
前後の脚三|本でのそりと留まつて、筑波の山を朝霞に、むつくりと構へながら、一|本の前脚で、あの額際から鼻の先をちよい/\と、其の毎に口を箕のやうに開けて、ニタ/\笑ひで、下の流を向いて、恁う、顏を洗ふ、と云ふ所作で居た。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
青田の高低、麓の凸凹に従うて、柔かにのんどりした、この一巻の布は、朝霞には白地の手拭、夕焼には茜の襟、襷になり帯になり、果は薄の裳になって、今もある通り、村はずれの谷戸口を、明神の下あたりから次第に子産石の浜に消えて、どこへ灌ぐということもない。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
その中には一時大阪で盛んに人気を湧かして弦斎以後の全盛を極めた渡辺霞亭の旧名朝霞や、不幸にして早世して今では殆んど忘れられた慶応出身の小説家|井上笠園や、達摩の蒐集家として奇名隠れなかった理学士西芳菲山人の名が見える。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
けれども今|目路の限り、紫がかった薄絹の帷の様に、朝霞が一面に棚引いているのだ。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
巻第二 ○秋の田の穂のへに霧らふ朝霞いづへの方に我が恋やまむ 〔巻二・八八〕 磐姫皇后 仁徳天皇の磐姫皇后が、天皇を慕うて作りませる歌というのが、万葉巻第二の巻頭に四首載っている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
「霧らふ朝霞」は、朝かかっている秋霧のことだが、当時は、霞といっている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
「朝霞たなびく野べにあしひきの山ほととぎすいつか来鳴かむ」(巻十・一九四〇)の例があるが、民謡風だから「個」の作者が隠れて居り、それだけ呑気である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
作例 · 標準
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