栲
たく
名詞頻度ランク #592 · 青空 42 例
標準
paper mulberry
文例 · 用例
旅憎は溷鼠染と云っている栲の古いどろどろしたような単衣を着て、頭に白菅の笠を被り、首に頭陀袋をかけていた。
— 田中貢太郎 『貧乏神物語』 青空文庫
韓國栲衾新羅の埼の、あまり埼、いひき持ち來、悉に引かざりしかば、常たえずさへぐ韓國。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
その背景には更らに深い霞のおちに赤石連山が白栲の峰をつらね、前景ともいうべき一帯には愛鷹箱根の山の散らばりから裾野の端を包むに海があり、其処の渚には静浦の浜に起り千本浜を経てとおく富士川の河口田子の浦に及ぶ松原あり、少し離れては三保の松原がさながら天の橋立の形に浮んでいる。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
はしけやし「命」は愛に熟睡して、栲綱の白腕になれを巻く。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
はしけやし「命」は愛に熟睡して、栲綱の白腕になれを卷く。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
同時村瀬栲亭が藝苑日渉に國號を論じたる條ありて、猶ほ魏志の女王は神功皇后を指すに似たりといへる程なるに、本居氏の説は實に破天荒の思ありたれば、此より後の史家は皆此説によりて、次第に潤色を加へたるが如し。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
晩年には毎月説文会を催して、小島成斎、森|枳園、平井東堂、海保|竹逕、喜多村栲窓、栗本|鋤雲等を集えた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
栲窓は名を直寛、字を士栗という。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
古くから神事の際に、栲の繊維を織り上げた布を神前に供える習慣がある。
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万葉集の歌の中には、白い栲の衣を雪に例えて詠んだ美しい作品がいくつかある。
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丈夫な栲の皮を剥ぎ、水にさらして叩くことで和紙の原料を作っていく。
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